マンチェスターユナイテッドの新指揮官候補、テン・ハーグとは何者か?
今季は昨季の2位から一転、プレミアリーグで苦しい戦いが続くマンチェスター・ユナイテッド。
CLの出場圏内の4位を目指し頑張っていますが、アーセナルが最も有利な状況です。
今季の途中、成績不振によりスールシャール監督を解任し、暫定監督のキャリックを挟み、今季終了まで監督として、残り2年をフロントに入閣させるという契約でラングニックを招聘しました。
しかしスールシャールの個の能力に依存しすぎたサッカーの代償は大きく、スタミナ不足が顕在化し、結果がそこまで伴っていない印象です。
そんなユナイテッドの来季の指揮官候補の最有力として上がっているのが、現アヤックス指揮官のエリック・テン・ハーグなのです。
ということで、どうもアントニーです。
今回は、ユナイテッドの新指揮官候補、テン・ハーグについて詳しく掘り下げていきたいなと思います。
それではいってみましょう。
1.監督デビュー
テン・ハーグが監督としてデビューしたのは2012年の夏、指揮したチームは当時オランダ2部、エールステディビジに所属していた、ゴー・アヘッド・イーグルスです。
テン・ハーグはなんとこのシーズン、監督業1年目にもかかわらず、レギュラーシーズン6位から昇格プレーオフを勝ち抜き、チームを1995-96シーズン以来のエールディビジ昇格に導きます。
ちなみにこのシーズン、トゥエンテからローンで加入していたプロとしてほぼはじめてのシーズンの有望株のプロメスをブレイクさせました。
2.飛躍の時
この功績が認められたテン・ハーグは1シーズンでバイエルンIIに引き抜かれます。
リザーブチームのため2部には昇格できない制度の中、1シーズン目は優勝、2シーズン目も2位という好成績を残しました。
ちなみにその当時トップチームで指揮をとっていたのは、あのペップ・グアルディオラ。
こんな記事もあるように、結びつきは強いようです。
3.確信に変わった自信
2015年の夏、バイエルンIIの若い選手たちを率いて結果を残したテン・ハーグはエールディビジのユトレヒトの監督に就任します。
そして1シーズン目から決して層が厚いとは言えないスカッドを精一杯駆使して前年11位だったチームを5位躍進に導きます。
ここでブレイクさせたのが今話題のストライカー、セバスティアン・ハラー。このシーズン、リーグ・ドゥのオセールから加入した長身FWは、このシーズン17ゴールをあげ、チームの躍進に貢献しました。
テン・ハーグは2シーズン半で5位→4位と更に順位を上げ名声を高め、2017-18シーズン途中に成績が振るわないアヤックスに引き抜かれました。
4.世界的な監督の仲間入り
2017-18シーズン途中に調子の悪かったオランダの超名門アヤックスに引き抜かれたテン・ハーグはすぐさまチームを立て直し、16試合を12勝2分2敗で乗り切って2位まで順位を上げる立役者となりました。
そして世の中に完全に知れ渡ったのが2018-19シーズン。
前年2位のため予選から勝ち上がってCL出場を決めたアヤックスは、ユベントス、前年まで3連覇中だった王者レアル・マドリーなどを破って22年ぶりに準決勝まで駒を進めるという快挙を成し遂げます。
準決勝の相手はトッテナム。
1st legに2-0で勝利し、2nd legも先制点を奪い、ギリギリまで追い詰めましたがルーカス・モウラのハットトリックで敗れました。
しかしこの活躍により世界的な評価はみるみる上昇。
2019年度FIFA「ザ・ベスト」賞の男子年間最優秀監督賞部門の10人の候補にノミネートされました。
このシーズン、エールディビジも圧倒的な力で優勝したアヤックスは、このシーズンから現在まで3連覇。今季も首位に立っています。
どうでしたでしょうか。
テン・ハーグは短期間でチームを修正する能力に加え、選手をブレイクさせるのもうまい監督です。
是非ユナイテッドに来てほしいと思うのと同時にアヤックスがどうなるのか心配です…
最後まで読んでいただきありがとうございました。
次の記事でまたお会いしましょう。